Nirvanaの成功とKurt Cobainの魂
退学になって、音楽を作る時と勉強するとき以外は暇なので、ホームページを作り、自分が皆んなに知ってもらいたい音楽のアーティストを紹介する事にしました。
私の記事童貞を捨てるのは、Nirvana(ニルヴァーナ)及びKurt Cobain(カートコバーン)です。誰にでも一番尊敬する人があって、それは人それぞれでしょう。
その尊敬している人は、常に自分の魂の支えとなり、自分が生きていて行き詰まったら、「彼/彼女であればどうしたであろう」とか「彼/彼女の行き方から自分の答えを探す」なんていうか事はありますよね?僕の場合は、カートコバーンです。
彼の作りあげる「自己表現としての音楽」よりも「カートコバーン」という存在自体が、一つの考え方、概念であり、文化であると思います。
「とりえず時代に逆らうカートコバーンカッコいい、自殺したのまじリスペクト」「病んでる音楽聞いてる俺まじでかっこいいな俺病んでんだよねー」とか思ってる人がニルヴァーナファンな事が実際多いわけです。
僕的には、そう思う事自体カートコバーンの生前の苦痛に対して余りにも失礼なので、音楽と「生き様」を履き違えないでほしいですね。この事に関しての自分の詳しい考えは後で詳しく書きます!
Nirvanaはカートの他に、彼の中学時代の友人のクリスノヴォセリック、ドラマー募集で応募してきたデイブグロールから成り立ちますが、特にカートコバーンが居なかったら、このバンドが90年代の若者と音楽シーンにあれ程大きな影響を与える事は無かったでしょう。ニルヴァーナの楽曲は、陰鬱な物が多く、捉え方によっては中二病になります。ただし音楽というものは常に歴史を反映しており、それを分析して見たら、どのようなジャンルの音楽も受け入れることができます。
1.ニルヴァーナがシーンに殴り込む直前のアメリカ社会と直後
ニルヴァーナがシーンに殴りこんだのは90年代初頭です。当時アメリカは、北大西洋機構を組み、ソビエトと冷戦状態になって居ました。つまり、「お互い軍事拡張を続けていかないとどっちかが倒れる」という状態でした。幸いにも、ソビエトの方が先に倒れましたが、生き残ったアメリカとしても、軍事拡張による財政赤字、社会保障が削られていき、安価で質の良い日本製のものが入ってきた為、あらゆる栄えていた製造業の会社が潰れました。代表的なものに、デトロイトの自動車産業の営業難です。(デトロイトの衰退した社会の闇から生まれてきた伝説的なラッパー・エミネムの話はまた今度します。)
ただし、当時のアメリカは今の中国共産党のように(笑)、追い込まれる程自分の強さアピールをしていました。マッチョ思考のレーガン大統領は、この暗い時代に「強いアメリカの復活」を掲げ、国全体を能天気なムードにしようとしていました。
世相が暗くなると明るいものが流行るものです。当時のチャートの上位に登っていたのはどれも明るい曲でした。僕の大好きな、ガンズアンドローゼズや、モトリークルー、ポイズン、ジャーニー、ホワイトスネイクなどなど、所謂アホみたいなヘアスプレーをしてセックスやアルコール、コカインなど、憂鬱を麻痺させてしまうよなものを明るいメロディーラインに乗せて歌う「LA メタル」が大流行していました。
どんなに頑張って明るいムードを作り上げようとしても、失業による家庭崩壊、若者が社会に対する怒りなんていうものは、消えるどころか、更に強くなります。そんな環境のもとで、憂鬱で気怠い音楽と詩で若者の怒りと生活に対しての絶望感を叫び、アメリカの音楽シーンの流れを一気に塗り替えたのが、このニルヴァーナです。
アルバム「Nevermind」は堂々とチャートで一位に上り詰め、総売上4000万枚の偉業に達しました。まとめていうと、当時流行って居たものを、一晩で潰して自分たちの独壇場にしたわけです。
2.ニルヴァーナの楽曲
さっきも名前を出した、ニルヴァーナが大ブレイクしたきっかけとなったアルバム「Nevermind」は、赤ちゃんが全裸でプールで泳いでるジャケットが有名です。仮性包茎わろた。このアルバムの中に「smells like teen sprits」という曲がありますが、この曲がアルバムのブレイクしたきっかけでした。粗いギターに粗いボーカル、粗いベースに粗いドラム、全てが雑で、「人生なんてどうでも良い、未来は真っ暗、でもどうでもいい」というメッセージでもない、ただの「どうでもいい」という気持ちがイントロからグングン伝わってきます。正にアルバムの通り「Nevermind(気にしない)」なんです。
アルバム内の中からランダムに歌詞と和訳を載せます。
Loads up on guns and bring your friends
銃弾を詰めて友達を連れてこい
It’s fun to lose and to pretend
自分を失ったり偽ったりするのは楽しい
若者が生きる事に苦痛を感じ自殺願望の念を抱いているのが感じられます。
And I forgot just what I tasted
味わった事がもうすでに忘れている
Oh yeah I guess it makes me smile
それでも常に笑わしてくれる
I found it hard it was hard to find
それを探そうと戻ったけど見つからない
Oh well whatever nevermind
まぁ別にどうでもいいや
自分もまだ高校生なので凄くこの歌詞には思い入れが深いです。つまり幸せや安定した暮らしを見つけたと思っても直ぐに消えていき、絶望から、人生はどうでも良いと読み取れます。
With the lights out, it less dangerous
灯りを消せば危険は減る
Here we are now, entertain us
ここに皆んないる、楽しませてくれ
本人は歌詞について一切説明して居ませんが、僕の読み取りだと、本来は灯りを付ければ安全で、消せば周りが見えなくなり危険ですが、この場合、灯りを付けたら自分たちの堕ちた生活やあらゆる憂鬱、生きずらさが露わになり、絶望が加速するので、灯りを消した方が自分を麻痺できる。と言いたいのだと思います。
ここに皆んないる、楽しませてくれは、若者は集って堕ちた暮らしをアルコールや援助交際で楽しむということです。
I feel stupid it and contagious
自分がアホらしいけど、伝染的な考えだ
文字通りですね
A muilato
大嘘付き
A albino
アルビノ(遺伝子欠陥)
A mosquito
蚊
My libido
俺の性欲
この言葉の羅列は一見関連性がないですが、社会からのはみ出しもの、不満しかない世の中に加え自分の性欲が強くて人間的に爆発しそうという意味です。
以上がsmells like teen spirits からの抜粋です。
この曲の歌詞は正直ニルヴァーナの中だと微妙で、もっと沢山良い詩があるので、暇があれば和訳を載せていいます。
特に僕は「in bloom」と「something in the way」が好きなのですが、
Nature is a whore, we can have some more
大自然は売春婦だ、どんどん子供を産んでもいい
など面白い歌詞が沢山あります。
音楽性に関しては、カートコバーンが幼少期からレッドツェッペリンやAC/DC、エアロスミスを聞いてたので、ゴリゴリのロックである事は間違いないです。彼は高校時代に、学校に馴染めなく、周りで流行ってるものを嫌い、葛藤の中で中退してしまいます。そこでパンクに出会い、セックス・ピストルズを愛聴していました。パンクの荒削りな感じと、カートコバーンの病んだ雰囲気が混ざり、聞いただけで気持ちがどん底になって気怠くなり、やる気の無くなる曲ばっかりです。病んだ曲繋がりで、レディオヘッドも曲は病んでますが、静かで落ち着いていて、聴きながら眠りにつける音楽を作ってるので、聞き比べると面白いです。
自分はアルバム「nevermind」よりも、「bleach」「in utero」の方が好きです。インユーテロは、直訳したら「子宮の中」という意味で、これまた聞いたら気分がどん底になります。別の日に和訳や曲紹介を載せます。
3.カートコバーンの魂
端的に言うとカートコバーンは、1994年に自殺してしまいます。遺書を残し、ショットガンを口に入れ命を断ちました。
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